人と人とを繋げていく。日本郵政特設サイト「あなたの近くにある会社

今回は10月から民営化された日本郵政のＰＲサイト、「あなたの近くにある会社」を紹介。

サイトはフル FLASH で作成。冒頭で、赤鉛筆が「あなたの近くに会社が誕生しました」と書き、その後全国津々浦々の名物を一筆書きで描いていく。落ち着いた音楽は、「あしたのハーモニー」を彷彿とさせる。

構成はいたってシンプルで、老若男女様々な人々が登場し、一人ずつ友人や家族、親戚などを紹介していくというもの。例えば「私の友人です」、「僕のいとこです」、「知り合いの議員さんです」、「私の支援者です」という具合。その数およそ70人。そして、その人々の生活の中で郵便がどのような役割を担っているということを描いていく。

その繋がり方も、東京で一人暮らしする息子への「仕送り」であったり、会社の上司への「暑中見舞い」や、老後の生活のための「年金保健」であったりと多種多様。日本郵政が人と人を繋ぎ、人々の生活の基盤を作っているというわけだ。

赤鉛筆が日本全国を描ききり、「日本のすみずみまで。これまでも、これからも。あなたの近くで。」という言葉で締めてトップに戻ってくるまでの間、約10分。FLASH による ＰＲサイトとしては異例の長さだが、日本中の人々を自分たちがこれからもまだまだ繋げていくというメッセージが込められているようだ。

この FLASH を最後まで見る人は、ビジターの中でも限られてくるだろう。次々に登場する人物全てが、著名人だったりしたら別だったかもしれない。但し、使いやすくなった「日本郵政」のサイトとあわせて、ウェブにおけるイメージの刷新には役立つかも。ゴールをどこに設定するかで、評価が変わりそうだ。

なお、「Adobe ケーススタディー」には、クリエイター達のコメントが掲載されている。こちらも必読。